阪神の新外国人、ヤンハービス・ソラーテ内野手(32)が26日巨人戦(東京ドーム)から1軍昇格することが25日、濃厚となった。

1軍はこの日のDeNA戦(甲子園)で今季10度目の完封負けを喫し、ここ2試合で計1得点しか奪えず2連敗。首位巨人との9・5ゲーム差は変わらずも、2位DeNAにも4ゲーム差まで離され、難局打開に向けて新助っ人の緊急昇格が確実となった。

  ◇    ◇    ◇

聖地のど真ん中で、DeNA今永が誇らしげに左拳を握る。1度しか三塁ベースを踏めず、屈辱の4安打完封負け。2位DeNAにも4ゲーム差をつけられ、もうこれ以上悠長なことは言っていられない。虎首脳陣は試合後、じっくりミーティングで意見を練り合わせた。新助っ人の緊急昇格が確実となった。

ソラーテはこの日、鳴尾浜球場で2軍練習に参加し、フリー打撃では45スイング中、柵越えは1本。安打性の当たりは13本ながら、力強い打球にメジャー通算75発のパワーが見え隠れした。当初は26日に甲子園で開催されるウエスタン・リーグ中日戦に出場するとみられていた。「本当に有名な場所でプレーできるのは楽しみ。自分の全力を出してプレーできるように、自分のプレーに集中したい」と腕ぶしていたが、甲子園の黒土を踏む前に宿敵の本拠地に降り立つことになりそうだ。

この日は遊撃でシートノックを受け、力強い送球を何度も披露。軽快な動きを見せた。その後は入念にサインプレーを確認。その際に1度一塁に入ったものの、こちらもほとんどを遊撃の守備位置で確認した。メジャーでは三塁で405試合経験する一方、遊撃は47試合。それでも遊撃で練習を重ねたのは、1軍で守備に就く可能性がある裏返しでもある。平田2軍監督は「シフトは上に行った時に必要だから。バントシフト、ピックオフプレー、重盗阻止とか。のみ込みが早い。じゃないとメジャーでやっていけないよね」と吸収力に舌を巻いた。流れを見る限り、1軍でも遊撃デビューの可能性が高い。

来日後の実戦出場は1試合のみ。前日24日にBC福井、富山選抜(鳴尾浜)との練習試合で実戦デビューし、無安打で2四球2打点だった。それでも緊急昇格させたいだけの実力がある、ということだ。代わって球宴明け3試合登板のうち2試合で失点していた守護神ドリスの2軍再調整が濃厚となった。

ソラーテはすでに「本当に日本の選手たちを見たら、日本の選手たちのようにプレーしたいという気持ちが湧いてきた」と言葉に力を込めていた。気合十分の新助っ人が、救世主の役割を託されることになる。

◆ヤンハービス・ソラーテ 1987年7月3日生まれ。ベネズエラ・バレンシア市出身。同国のトーマス・アルバ・エジソン高から05年にツインズ入り。14年の開幕時にヤンキースで初の昇格。その後パドレス、ブルージェイズ、ジャイアンツと移る。17年には自己最多の18本塁打。メジャーでは内野全ポジションのほか、左翼も守った。通算670試合、打率2割5分8厘、75本塁打、307打点。180センチ、93キロ。右投げ両打ち。