今日12日から首位巨人と3位広島が激突する。3・5ゲーム差で迎えるヤマ場の3連戦。巨人はドラフト1位ルーキー高橋優貴投手(22)が復活を印象づける好投を見せれば、打線は丸が4年連続20号、4番岡本は4試合連続打点。6番から5番に打順を上げたゲレーロも2打席連続本塁打を放ち、今季5度目の同一カード3連勝で敵地に乗り込む。対する広島は阪神に敗れカード負け越しを喫したが、最大12ゲーム差から驚異の追い上げ。ペナントの行方を占う一戦を迎える。

8カードぶりの同一カード3連勝を飾った巨人ナインが、デーゲームのヤクルト戦後に続々と敵地広島に乗り込んだ。今季5勝11敗1分けと苦しむ宿敵。前回のマツダスタジアムでは初の3連敗を喫している。

原監督は「このところやられっぱなしですからね。まずはしっかりと、がっぷり四つに組んだ状態で、中盤、後半を迎えられるようなゲーム展開にしたいと思います」と引き締めた。

シーズンは残り39試合。ペナントの行方を大きく左右する可能性がある3連戦に向けて、本拠地東京ドームでは打線が3試合計25得点と目覚めた。丸は4年連続の20号を放ち、4番岡本は4試合連続の打点。6番から5番に打順を上げたゲレーロは、2打席連続本塁打をたたき込んだ。

ゲレーロは2回無死から外角低めの151キロを右翼席に運ぶ先制ソロ。3回は真ん中高めの149キロを豪快に引っ張り、左中間スタンドに14号3ランを運んだ。お立ち台に立つと、日本語で「状態イイネ!」と決めゼリフを連呼し、大歓声を浴びた。

ヤクルト3連戦は計4本塁打を含む10打数7安打の打率7割、9打点と爆発。17年本塁打キングも不調に苦しみ2軍生活が長かったが、大好きな真夏に復調。「2軍にいた時は内田(巡回打撃)コーチがずっと一緒に練習してくれた。皆さん、会ったらよろしく伝えて下さい」と感謝。打てば打つほど決めゼリフがチーム内に浸透し、この日は「状態イイネ」Tシャツやフェースタオルの販売も決まった。

丸、岡本、ゲレーロのクリーンアップで計7打点。5回にダメ押し2ランを放った丸は、古巣の広島戦に向けて「打った後が大事。気を引き締めてやっていきたい」と切り替えた。最近4日間で9打点を挙げる岡本は「よかったです。また頑張ります」と気持ちを高める。湿りがちだった打線も大一番を前に「状態イイネ」と臨戦態勢に入った。