楽天のルーキーコンビが一矢報いた。8回1死、散発2安打で完封ペースのソフトバンク高橋礼からドラフト1位辰己が直球を右翼席にたたき込んだ。

チームNO・1の外野守備で1軍に欠かせない戦力となった一方、試合前時点で打率2割1分7厘。6月14日以来となる3号ソロを含む今季5度目の猛打賞に「いろいろ助言をもらって、フリー打撃でやっている形を出せた」と手応えをつかんだ。

ドラフト7位小郷も6月13日以来のスタメン起用で「真っすぐを待ちながら対応できた」とシンカーを拾って2者連続アーチ。難敵をマウンドから引きずり降ろした。

辰己、渡辺佳、太田と大卒同期が1軍に生き残る一方で7月に2軍降格し「悔しかった」。その辰己が、プロ初本塁打を自分のことのように喜んでくれたのがうれしかった。1点を追う9回は渡辺佳と辰己の連打後に三振に倒れ「最後、向こうの一番いい投手(森)を打てなかった。まだまだ」。4連勝を逃すも、若い力が意地を見せた。