阪神先発の高橋遥人(23)が4回8安打6失点と乱れ、今季最短の4回でマウンドを降りた。

逆転CSへ、2・5差で追う3位広島との大事な直接対決3連戦。カード頭を任されたが、試合前まで今季3戦で1勝2敗、防御率4・79と相性の悪いカープ打線につかまってしまった。

2回1死から5番会沢に逆方向の右翼席に運ばれるソロ本塁打で先制を許した。3回には2番菊池、3番鈴木の連続適時打や会沢に2点適時打を浴びるなど5失点。打者11人に6安打を集められ、ビッグイニングを献上してしまった。

5回の攻撃で代打を送られ、4回80球で降板。大量失点した3回終了後には、ベンチで矢野監督から厳しい口調で指導を受け、目に涙を浮かべる場面もあった。降板後には「大事な一戦のマウンドを任せていただいたのに、こういう結果になってしまい情けないですし、チームに申し訳ないです」とコメントした。

試合前には、この日1軍に合流した新助っ人ソラーテが、モチベーションが上がらないことを理由に広島から緊急帰阪。出場選手登録も見送られた。大一番へ期待をかけられた2年目左腕だったが、ソラーテショックの嫌な雰囲気を振り払うことはできなかった。