西武が継投に失敗し、大事な試合を取りこぼした。1点リードの8回、中継ぎエースの平井が登板。パ・リーグ新記録の79登板目だったが、先頭の代打・藤田に同点弾を浴びた。さらに1死一、三塁で、浅村に申告敬遠の満塁策。これがあだとなって死球で押し出し。継投で刻むも平井はプロワーストの5失点で新記録を勝利で飾れず「言うことはありません。僕のせいです」とだけ話した。

執念でもぎ取った1点を守りきれなかった。7回に1死一、三塁で木村がスクイズを決め、先制に成功した。さらに満塁としたが、秋山と源田が打ち取られ追加点が奪えなかった。辻監督は「あそこで1点しか取れなかったところがね。平井もホームラン打たれて、尾を引いてしまうから」。それでもソフトバンクが敗れ、優勝マジックは3に減った。同監督は「そんなもんよ。勝ったり負けたりする」。最短優勝は23日となった。

▽西武今井(7回5安打無四球無失点で好投も白星つかず)「いい意味でアバウトにいったのがよかった。こういう投球を続けていきたい」