近藤健介外野手がプロ初の中堅守備に就いた。5番左翼でスタメン出場し、4回からの初体験の中堅へ。

7回先頭のオリックス太田が放った中飛が、唯一の守備機会だったが、無難に処理した。プロ入り後は捕手や内外野で多くのポジションに就いたが、中堅は「初めてです」と苦笑い。「何かあった時のために、ですね」と振り返った。

選手としての幅を広げてくれそうだ。稲葉監督は「近藤がセンターは、あまりないかな」と現時点では起用の可能性は低い。この日は「（秋山）翔吾を少し、休ませたいという狙いがあったので。コンちゃん（近藤）に行ってもらった」と舞台裏を明かした。今回の侍ジャパンで中堅を主戦場にしているのは秋山のみ。万が一が起きなければ、中堅近藤はなさそうだが、同監督は「いろんなポジションの気持ちや見え方も分かったり、これからの成長に何か、つながっていけるでしょう」と期待した。

持ち前の打撃も順調に来ている。2回は追加点の起点となる右前打。4回と6回は四球を選んで、この日は全打席で出塁した。近藤も「だいぶいい感じです」と好調を宣言。充実した内容で宮崎合宿を締めくくった。【木下大輔】