来季2年目を迎えるロッテ松田進内野手(25)が1軍定着へ向け、1時間ぶっ通しで特打に励んだ。

シーズン中から左脇が開く癖を指摘されており、ゴムで両腕を体に縛って打撃練習。その後は、巨人丸のようにバットのグリップを上下させるヒッチを取り入れ、打ち込んだ。「シーズン中に井口監督から『バットの上をボールが滑る感覚がないか?』と言われていた。そのせいで右方向の打球がスライスすることが多かったが、今日はまっすぐ飛んだ。感覚はよかった」と手応えをつかみ、柵越えを連発。バックスクリーンへもたたき込んだ。

河野亮打撃コーチ(48)は同練習について「監督と『縛りましょう』と話をしていた。(ヒッチは)ゴムを外した時も締まる感覚が残りやすいように。実戦でもやろうということではないので、秋の間に感覚をつかんでくれれば」と説明。バットのグリップを上から下に下げることにより、両脇が締まる感覚が残った。

ホンダから即戦力と期待され、ドラフト7位で入団した今季はわずか出場3試合にとどまった。それでも先発起用された5月12日のソフトバンク戦では第1打席で中前へプロ初安打を放つなど、適応力を見せた。勝負の2年目へ。秋季キャンプ後は台湾ウインターリーグへ出場する。