中日が、国内FA権を行使したロッテ鈴木大地内野手(30)との交渉を凍結していることが5日、分かった。球団関係者が「同時に2人は正直、ない。内野と外野は違うけど、今は福田君」と明かした。

鈴木は内野のユーティリティープレーヤー。「誰が見てもいい選手。調査をする」と加藤球団代表も獲得へ前向きな言葉を残していた。だが、3日のFA入団交渉解禁日にソフトバンク福田秀平内野手(30)と電撃交渉した中日としては、現状ではFA交渉は福田に一本化する方向だ。「鈴木君だけなら最初から勝負しても良かったが。(福田君に)失礼だ」と同関係者。鈴木に対しては巨人原監督が獲得に乗り出すことを明言しており、マネーゲームは回避したい思いもある。

福田には、推定4年契約4億円以上の条件を提示。さらに出場機会を求める要望にも、正左翼手の最有力候補として受け入れる条件も伝えた。西武、中日以外にも、ヤクルト、ロッテ、楽天が福田との交渉に参戦予定。福田獲得へのFA戦線必勝に向け、中日は二股をかけない形で誠意を示す。