白星発進した世界ランキング1位日本は「プレミア12」の1次ラウンドB組第2戦で同11位プエルトリコを4-0で破った。対戦成績は2勝0敗。台湾がベネズエラに勝利すると日本の2位以上が決まるため、2大会連続で1次リーグを突破が決まる。
■日本稲葉監督 高橋礼はずっと調子が良かった。自分の投球をしっかりしてくれた。後ろにつなぐという気持ちで、みんな素晴らしい投球をしてくれた。(鈴木)誠也もほっとしているのでは。台湾は非常に強いチーム。全力で勝ちにいく。
■プエルトリコ・ゴンサレス監督 (高橋礼について)素晴らしかったと思う。アンダースローでストライクゾーンの内外角に投げ分けて、打者にとってはなかなか打てない投手だった。
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
プエル | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
日 本 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | × | 4 |
【プ】●ソト、マルドナド、ロマン
【日】○高橋礼(1勝)、嘉弥真、大竹、山本、山崎
【本】鈴木1号3ラン(日)
試合経過
<1回>
【プエルトリコ】 全て内野ゴロに打ち取って3者凡退。先頭打者の打球が高橋礼の右足裏に直撃したが、三塁松田が冷静にさばく。高橋礼は無事をアピール
【日本】 3者凡退
<2回>
【プエルトリコ】 4番から始まる攻撃だったが、3者凡退に抑える
【日本】 四球で出塁した先頭の4番鈴木が次打者の浅村の2球目で二盗成功し、浅村の中飛で三塁進塁。1死三塁としたが、坂本は一邪飛、丸が空振り三振に倒れて先制ならず
<3回>
【プエルトリコ】 3イニング連続で3者凡退
【日本】 2死で山田が四球で出塁。菊池がボテボテながらも遊撃内野安打でつなぐ。打った直後に足を滑らして地面に手をつきながらも全力疾走。2死一、二塁で近藤の一ゴロにベースカバーに入った相手投手が捕球できず。ボールが転々としている間に二塁走者の山田が生還。なおも一、三塁で鈴木の左翼中段席へ飛び込む3ランで一挙4点を奪った
<4回>
【プエルトリコ】 3番打者を高めの速球で空振り三振に仕留めるなど3者凡退
【日本】 ここまで大会ノーヒットの坂本が外角の変化球を食らいついて三遊間を破る安打で出塁。その後に二塁へ進塁したが追加点ならず
<5回>
【プエルトリコ】 3者凡退。先発高橋礼はここまで完全ペース
【日本】 1番山田から始まる攻撃だったが3者凡退
<6回>
【プエルトリコ】 2死で四球を出すと、1番打者にチーム初安打となる左前安打。2死一、二塁としたがスライダーで空振り三振に仕留めた
【日本】 2死で坂本が2打席連続安打で出塁したが無得点
<7回>
【プエルトリコ】 先発高橋礼に代わり、左の嘉弥真が登板。打者1人を抑えたところで右の大竹がマウンドに上がる。2死にヒットを許したが、遊ゴロで無失点に抑えた
【日本】 3者凡退
<8回>
【プエルトリコ】 4番手には山本が登板。先頭打者にヒットを許したが、次打者を併殺打に打ち取るなど無失点に抑えた
【日本】 1死で近藤が安打で出塁。ここで代走周東が登場。鈴木の打席で仕掛けたがアウトの判定。これにチャレンジを要求して、セーフに判定が変わった。鈴木と浅村が倒れて無得点
<9回>
【プエルトリコ】 守護神山崎が登場。ヒット1本こそ許したが、無失点で締めくくり試合終了!
スタメン
【プエルトリコ】
1(遊)O・マルティネス
2(指)デヘスス
3(左)オルティス
4(右)ガルシア
5(一)ドミンゲス
6(三)バレンティン
7(捕)ロドリゲス
8(二)ロペス
9(中)J・ゴンザレス
先発投手=ソト
【日本】
1(一)山田哲
2(二)菊池涼
3(左)近藤
4(右)鈴木
5(指)浅村
6(遊)坂本勇
7(中)丸
8(捕)甲斐
9(三)松田宣
先発投手=高橋礼
◆プレミア12 世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が主催し、2015年に新設された国際大会。WBSC世界ランク上位12チームが出場する。4年に1度開催。第2回の今回は東京五輪の予選を兼ねる。15年の第1回大会は韓国が優勝、日本は3位だった。
<主な大会概要>
◆試合方式 1次ラウンド(R)は4チームずつ3組に分かれ、総当たりのリーグ戦で各組上位2チームがスーパーRに進む。スーパーRは他の組から勝ち上がった4チームと戦い、上位2チームで決勝戦、3、4位は3位決定戦を行う。同率の場合、直接対決の勝敗などで順位決定。
◆予告先発 採用。
◆球数制限 なし。
◆コールドゲーム 1次Rと3位決定戦で5回15点差、7回10点差以上。
◆延長戦 10回以降は無死一、二塁からタイブレーク。打順は9回から継続。
◆時間制限 投球間隔は20秒以内。投手交代や攻守交代は90秒以内。試合時間短縮が目的。
◆リクエスト 監督は1試合1度に限り、リプレー映像による判定の検証を要求できる。延長で再び1度与えられる。
◆使用球 SSK社製(東京五輪でも公式球)。
◆賞金 優勝150万ドル(約1億6500万円)2位75万ドル(約8250万円)3位50万ドル(約5500万円)。賞金総額は521万ドル(約5億7310万円)。
◆五輪枠 20年東京五輪には6チームが出場する。開催国の日本と、欧州・アフリカ予選を勝ち抜いたイスラエルの出場は決定。残る4枠のうち、今大会では日本を除くアジア・オセアニア最上位、米大陸最上位が出場権を得る。