今季15勝で最多勝のタイトルを獲得した日本ハム有原航平投手(27)が、自身2度目の開幕投手へ意欲を示した。7日、沖縄・国頭の秋季キャンプでは、けん制などの守備練習に汗を流した。3年ぶりの大役へ「任せてもらえるよう、しっかりと調整したい」と意気込んだ。

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タイトルホルダーとなった有原が見据えるのは、来季の3年ぶりの開幕投手(3月20日、対西武)返り咲きだ。「競争で勝ち取るもの」とした上で、「任せてもらえるよう、しっかりと調整したい」と意気込んだ。

新鮮な気持ちで、キャンプを過ごしている。元本塁打王、小笠原ヘッド兼打撃コーチのノックには「久しぶりに、あんなに強い打球を受けました」と、苦笑い。「『守備は自分を助ける』と言われました。自分もそう思うので、きちんと取り組んでいきたい」。この日もけん制などの守備練習を入念にこなした。今季被打率1割台を誇った投球に加え、守備の向上で鉄壁の投手を目指す。

今季は投手にとって最高の名誉でもある沢村賞の選考基準7項目中、勝利、奪三振、投球回、防御率の4項目をクリアした。受賞は見送られたが「コンディションだったり調整をうまくやっていたら、もう少しイニングを投げられた」と、反省も。「7回で降りる試合が多かったので、そこでもう1イニング投げられたら。来季はもう少し、頑張れるようにしたい」。西武を相手にした17年の開幕戦は、6回途中6失点(自責4)で負け投手。減少傾向にある“本格派エース”へ進化を遂げ、リベンジを果たす。【中島宙恵】