ソフトバンクからドラフト1位指名されたJR西日本・佐藤直樹外野手(21)が14日、勤務するJR広島駅の業務を公開した。「不慣れなお客様や体の不自由なお客様に、スムーズに列車に乗っていただけるように気を配っています」という新幹線改札口の案内が主な業務だ。この日も利用客の質問に笑顔で懇切丁寧に対応した。

「3年間お世話になったので寂しい気持ちはあります」と働いてきた会社への愛着はある。だが社会人で得た財産を「改札案内やみどりの窓口案内だったり、ホームの安全であったり、たくさんの社員がチームになってやっているので、チームワークは大切にしていきたい」と、プロ生活でも生かす覚悟だ。

ソフトバンクからの指名あいさつは終えているもののいまだに「(プロ入りの)まだ実感がない」という。それでも練習では「まだ打撃面が劣っているので打ち込んでいます。プロでは1年間戦い抜く体力が必要なので、ウエートトレーニングだったり体力づくりをやっているところ」と言い課題克服に努めている。「ソフトバンクは選手層が厚いので、まずは開幕1軍を目指したい」という目標へコツコツと準備を進めている。【菊川光一】