阪神先発バトル開幕だ! 安芸キャンプの紅白戦で、来季の先発候補たちも結果を残した。なかでも矢野監督が「面白い存在」と挙げたのが、ソフトバンクから移籍2年目の飯田優也投手(28)だ。

白組の2番手で登板した飯田は、北條への初球にいきなり147キロを計測。1球で中飛に打ち取った。「しっかり腕を切る、という山本昌さんに教わっていることが、ある程度出せたかなと思います」。山本昌臨時コーチから伝授されたスクリューも試しながら、続く木浪も空振り三振。2イニングで対戦した打者6人をパーフェクトに打ち取った。

飯田は志願し、10月のみやざきフェニックス・リーグから先発に再挑戦中。矢野監督も目を細め「腕もしっかり振れて投げられていた。面白い存在になりつつあるし、まだまだ上を目指していける投手だと思う」と上積みを期待した。秘密兵器になる可能性を存分に示したマウンドになった。

もちろん今季1軍で先発した若手投手たちも負けてはいない。白組先発の青柳は新球シンカーも試しながら、2回2安打無失点。紅組先発の秋山もキレある直球を武器に2回無安打無失点に抑えた。藤浪、高橋遥、岩貞らの先発候補も17日の紅白戦に登板予定。メッセンジャーが抜けても、来季の先発争いが激しくなりそうだ。【磯綾乃】