オリックス安達了一内野手(31)が、大阪・豊中市でトークイベント「難病とともに生きる」に参加した。安達は難病「潰瘍性大腸炎」を患いながらも、プロの第一線で活躍を続ける。2016年1月の発症直後は「近くにトイレがないとダメ」な状態で、口にする食材にも制限ができ、現役引退の危機に直面した。

危機を乗り越えられたのは、病状を理解して気を配り、便宜をはかってくれたチームスタッフやSNS、手紙を通じて応援してくれたファンがいたから。ファンからのメッセージは「どんな言葉も大事です。応援してもらえる、そのこと自体がありがたい」とグラウンドに立つ力に替える。

発症から4年たった今も、体調と折り合いをつけながらシーズンを送る。グラウンドに立つ姿が、同じ病気に苦しむ人の支えになればという思いで病気の公表に踏み切ったが「活躍しなくちゃいけないプレッシャーは、常にあります」と背負うものは重い。ただ、それも選手としてのモチベーションになる。「近くの人のサポート、病気を理解してくれる気持ちが大事です」とこの日の約500人の参加者に呼びかけた。