広島鈴木誠也外野手(25)が7日、新体操元日本代表でタレントの畠山愛理(25)との結婚を発表した。

すでに8月17日に婚姻届を提出。家族らに見守られ、ハワイで挙式した。東京オリンピック(五輪)イヤーを前に、侍ジャパンの4番最有力の日本球界スター選手と、五輪2度出場の元フェアリージャパン・エースのビッグカップルが誕生。二人三脚で飛躍を期す。

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この日のために、鈴木はひそかに髪を伸ばしていた。グラウンドでは見せない柔和な笑顔の横に、純白のドレスに身を包んだ畠山が美しく優しい笑顔で寄り添っている。日本中が注目したスポーツ界のビッグカップルがまぶしい輝きを放ち、新たな門出を迎えた。

婚姻届は8月17日に提出していた。鈴木が25歳を迎える前日で、畠山が25歳を迎えた翌日。互いの誕生日に挟まれた1日が新たな記念日となった。すでにあいさつを済ませていた家族らに見守られ、ハワイで挙式。鈴木は着慣れないタキシード姿でちょっと照れくさそうな笑みを浮かべ、芽生えた大黒柱の自覚を胸に永遠の愛を誓った。

交際は昨夏からスタートした。東京-広島の遠距離だったが順調に愛を育んだ。シーズン中に交際が発覚した時、鈴木は「いいお付き合いをさせていただいています」と堂々と交際宣言。さらに「これでコソコソしなくてよくなった」と笑顔で話し、オープンな交際へと発展した。

チームの東京遠征時だけでなく、畠山が広島を訪れてマツダスタジアムで観戦することもあった。挙式後も新婦畠山はしばらくキャスターを務めるため、広島-東京で離れた生活が続く。ただ、結婚報告のあいさつ文には、距離を越える愛がしたためられていた。

「少し距離は離れていましたが、会えた時は些細なことで笑ったり、悩んだときはお互い励まし合いながら、歩んできました。この先も一緒に過ごしていきたいという想いが募り、この様な運びとなりました」

新郎鈴木はプレミア12で侍の4番として世界一に貢献し、MVPに輝いた。来年の東京五輪での活躍が期待される。新婦畠山はすでに2度、五輪を経験している。永遠の伴侶を得て、守るべきものができた鈴木はまた強くなるだろう。スポーツ界が生んだビッグカップルが、二人三脚で互いを高め合う。