ロッテのドラフト1位、大船渡・佐々木朗希投手(18)が6年ぶりにマリンのマウンドに立った。

10日夕方、新人7選手が本拠地ZOZOマリンを施設見学に訪れた。それぞれが各ポジションの“定位置”を見て回る中、佐々木は外野からゆっくりマウンドへ。そこで場内アナウンスを担当する名物うぐいす嬢、谷保恵美さんの美声が響いた。「マリーンズのピッチャー、佐々木、朗希~。背番号、17」。

球団の粋な演出で、右腕は制服姿のまま、報道陣の前でゆったりとシャドーピッチングを披露。「お客さんが入った時のことを想像すると、ワクワクするというか、気持ちが高ぶります」と高揚感をにじませた。

猪川小6年の時、ZOZOマリン(当時QVCマリン)で行われた岩手沿岸被災地域の学童のための「リアスリーグ」第1回大会決勝でプレー。ショートで出場し、その後に行われた千葉の少年野球チームとの親善試合で投手として登板していた。「初めてプロの球場でやらせてもらえて、とても球場が広くて驚いた。当時は1回くらいしか投げていない。これからここでしっかり活躍して、思い出をつくっていきたい。たくさんの歓声の中で投げて、ファンの皆さんを喜ばせたいです」。

満員のスタンドを前に、ホームゲーム勝利恒例の“We Are”で盛り上がる。そんな姿を思い描いた。