【ホノルル(米ハワイ)12日(日本時間13日)=為田聡史】ビッグベイビーが米ハワイに上陸した。巨人岡本和真内野手(23)が常夏の島で優勝旅行を満喫中。渡米前の契約交渉では推定年俸1億4000万円で更改し、プロ6年目で1億円の大台に到達した。

球団では97年松井秀喜、11年坂本勇人に続くスピード出世。ここ2年は主に4番として打線をけん引し、2年連続30本塁打など順調に成長中。体重100キロ超の愛されキャラの主砲に迫る。

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◆巨人岡本の成長メモ

幼少から少年時代 3歳からキャッチボールを始める。小学1年から軟式野球「カインド」で投手兼内野手として本格的に野球を始める。小学3年で投手として最速100キロをマーク。中学時代は「橿原磯城リトルシニア」に入団。中学2年時にジャイアンツカップでベスト4進出。

高校時代 複数の強豪校からスカウトされ、奈良・智辯学園入学。1年春からベンチ入り。3年時にセンバツ甲子園に出場し、1回戦三重戦で1試合2本塁打をマーク。同年の夏の甲子園は明徳義塾を前に初戦敗退。高校通算73本塁打。

プロ入り 14年ドラフト1位で巨人から単独指名された。球団の高校生野手の1位指名は08年の大田泰示以来6年ぶり。

プロ1年目(15年) 春季キャンプは2軍スタート。キャンプ後は腰と下半身を痛めて戦線離脱を繰り返した。8月28日中日戦で代打として1軍デビュー。9月5日DeNA戦でプロ1号2ランをマーク。高卒新人野手の本塁打は球団では93年の松井秀喜以来22年ぶりで代打本塁打は球団史上最年少記録を樹立した。

プロ2年目(16年) 春季キャンプは1軍スタートも開幕2軍。5月27日阪神戦で「6番・三塁」でプロ初スタメンに名を連ねたが、1軍は3試合の出場のみ。イースタン・リーグでは18本塁打74打点で打点王。シーズン終了後にプエルトリコのウインターリーグに派遣され現DeNAソトらと同じチームでプレー。12月25日に結婚。

プロ3年目(17年) 初の開幕1軍で「7番・左翼」で初の開幕スタメンを勝ち取る。だが、1軍は15試合で0本塁打、打率1割9分4厘。シーズンの大半を2軍で過ごした。同年オフに退団した村田から背番号25を引き継いだ。

プロ4年目(18年) 現2軍監督の阿部を退け「6番・一塁手」で2年連続の開幕スタメン。6月2日オリックス戦で第89代目の4番打者として出場。その後はシーズン終了まで4番に座り続けた。全143試合に出場し、プロ野球史上最年少で「3割30本100打点」を達成。

プロ5年目(19年) 3年連続の開幕スタメンは「4番・一塁」。2年連続の30本塁打でチームトップタイの94打点を記録。2年連続で全試合出場を達成し、自身初のリーグ優勝を勝ち取った。阪神とのCSファイナルでは史上最年少でMVPに選出された。オフは大台を超える年俸1億4000万円で更改した。