【ホノルル(米ハワイ州)15日(日本時間16日)=山本大地】ソフトバンク内川聖一内野手(37)が、ハワイでも「若返りトレ」を継続中だ。

日本一旅行で家族サービスに精を出すかたわら、時間を見つけてはジムなどで体を動かしている。

4日目となったこの日も、早朝から動いた。まずはチーム宿舎内のジムで入念なストレッチやトレーニング。その後はダイヤモンドヘッドの麓にあるカピオラニ公園に場所を移し、ダッシュやキャッチボールで汗を流した。約3時間の練習を終え「せっかく日本でもやってきたことがあるんでね。こっちでは鍛えるというより、やってきたものをなくさないようにという感じです」とさわやかな表情を見せた。

このオフは新たな意識で取り組んでいる。「オフにある程度マックスのパワーを出すというのは、あまりやってこなかった。瞬発やパワー系の練習をしながら、バットを振る力にどうつなげるか。野球にどう生かせるかを考えてやっている」。日本シリーズ後わずか数日休んだだけで、ハワイでも継続するほど体を追い込んでいる。

狙いは「ボールに対する瞬発力。ボールに対してぱっと反応できるかどうか。タイムラグが出て、遅れていた部分もあったから」という。「今まで無意識でできたことを、どう意識してできるようにするか」。かつては首位打者に輝いた強打者でも、年齢による体の変化など避けられないものがある。その上で原点に返るため、新しいアプローチを試しているところだ。「自分で自分が楽しみだなと思う。24時間じゃ足りないくらい。ワクワクしてますよ」。完全復活に向けて、充実の冬を過ごす。