阪神ドラフト3位の横浜・及川雅貴投手(18)が4日、地元の千葉・匝瑳市にある匝瑳リトルシニアのグラウンドで自主トレを行った。

中学時代を過ごしたグラウンドは山に囲まれた場所にあり、歴代の選手の保護者の手で整備されてきた。急斜面の草を刈り取って作ったトレーニング用の坂道に、手作りのスコアボード。及川は温かみのある懐かしいグラウンドに帰り「小さくまとめられずに伸び伸びとやらせてもらって、そこが大きかったのかなと思い出しました」と思いをはせた。

匝瑳リトルシニア出身で初めてのプロ野球選手となった。この日は、後輩たちが食い入るように及川のキャッチボールを見つめていた。「自分が10期生、でまだまだ若いチーム。(プロ)1人目になったので、これから自分の影響を受けて、プロ野球選手を目指す子たちがもっと増えて、これからさらにプロ野球選手になってくれたらいいかなと思います」。伸び伸びと育ててもらった感謝を胸に、プロの舞台で恩返しの活躍をする。