阪神元監督の和田豊テクニカルアドバイザー(TA、57)が23日、臨時コーチを務める高知・安芸2軍キャンプに向けて、胸中を明かした。

5年ぶりとなる現場復帰。ユニホームは着用しないが、キャンプ初日から最終日まで若虎の指導を行う。「野球人にとって、2月1日のキャンプ初日と開幕は特別な日。そこでグラウンドに立てるのは、どういう立場でも本当に身が引き締まる。楽しみにしています」と言葉に力を込めた。

和田TAは11年10月に監督就任し、12年から15年までの4シーズンで指揮を執った。14年にはシーズン2位からクライマックス・シリーズを突破して05年以来の日本シリーズ進出にも導いた。15年12月からはオーナー付シニアアドバイザー(SA)としてフロント入りし、17年11月から現職。18年4月に開校したタイガースアカデミー・ベースボールスクールでは特別顧問も務めている。

「ユニホームを脱いでからもいろんなレベルの野球を見てきた。もちろんタイガースというチームも見ながら、アカデミーの指導もしてきた。そういうのも(今キャンプの指導に)生かせればいいかなという思いがある。常に1軍を意識した、いずれそこで活躍するんだという強い思いでやってほしい。そのためには後押し、バックアップは惜しまない」とキャンプインを待ちわびた。