＜オープン戦：立大4－1桐蔭横浜大＞◇18日◇立大・新座グラウンド

立大の遊撃手がはじかなくてもセーフだったはずだ。2回先頭、桐蔭横浜大の4番、渡部健人三塁手（3年＝日本ウェルネス）は、三遊間深い当たりに「チームで全力疾走しようと話してます」と猛ダッシュ。113キロの風貌からは想像を裏切られる。太もも回り73センチの両足をフル回転。50メートル走6秒3の足で、オープン戦初戦、初打席で内野安打を奪った。

守備も俊敏だ。三塁線へのライナーに反応。ファウルとなるも、横っ跳びを見せた。ただ、やはり最大の魅力は長打力。神奈川大学リーグ通算10本塁打で、昨春の全日本大学選手権では神宮の右中間席へ放り込んだ。相手の警戒度が上がり、内角速球に差し込まれるようになった。そこで、タイミングを手ではなく、ゆったり足で取るようにした。「振り遅れないように。（内角直球を打った）内野安打も前ならボテボテだったかも」。参考にしたのはロッテ井上。なお、目標の選手は「シルエットが似ている」から西武山川だ。

ドラフト年を迎え「プロ1本です。小さい頃からの夢」と宣言した。2次選考を終えた大学日本代表候補に残る。「まずは（3月の）代表合宿。リーグ戦で100％にしたい」と気合十分だ。【古川真弥】