巨人は3日、川崎市のジャイアンツ球場で若手主体の紅白戦を行い、白組で実戦初先発したドラフト2位の太田龍投手(21)が5回2死まで85球を投げて1安打1失点に抑えた。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で報道陣には非公開の中、4回まで無安打だったが、5回に先頭への四球をきっかけに1失点。「四球を4つ出してしまい。ボールもばらついてしまった。1安打とヒットは打たれてませんが、持ち味の真っすぐで押せるように、カウントを悪くしないように磨いていきたい」と話した。

視察した原監督は「徐々にコンディションが上がってきている感じはしますね。可能性というのはある投手ですし、全体的にもう少しパワーアップすることが必要かなと。まだスピードも出るはず」と期待した。試合前には「阿部(2軍)監督と井上(3軍)監督に『勝ちにこだわったゲーム展開にしてくれ』」と要望。白組5番の育成選手、ウレーニャが3安打3打点、同4番の北村が2安打を放つなど存在感を発揮した。指揮官は「ウレーニャは実戦的ですし、北村も(1安打1打点の)湯浅も勝負強いところを持ってます。いいところは随所に出たと思います」と評価した。

◆太田龍(おおた・りゅう)1998年(平10)11月15日、鹿児島県生まれ。小1年から軟式野球を始め、6年時に全国大会出場。れいめい高では1年夏からベンチ入り。3年夏は県大会4回戦敗退。卒業後はJR東日本に入社し、18年都市対抗で若獅子賞を受賞。19年ドラフト2位で巨人入団。契約金7000万円、今季年俸1200万円(金額は推定)。190センチ、94キロ。右投げ右打ち。