日本ハム中田翔内野手(30)が17日、札幌市内の合宿所でオンライン取材を受け、3人の子どもたちの日々の成長ぶりがモチベーションになっていることを明かした。プロ野球選手としては寂しい現状だが、通常のシーズン中は家族と過ごす時間が限られるだけに、今与えられている時間も大事にしている。その中で一刻も早い新型コロナウイルスによる感染拡大の終息を願って、あらためて手洗い、うがい、消毒の徹底を呼びかけた。

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例年とは違う4月の過ごし方だが、3児のパパである中田にとっては貴重な時間でもある。「昨日(16日)も子ども(次女)の誕生日を一緒に祝うことができました。シーズンに入ってからは家にいないことの方が多いですけど、そういうことを一緒にできたりするのは、親としてはすごくうれしい」。遠征が多い日本ハムでは、子どもと会えない日々も避けられない宿命だが、今は普通の家庭と同じように一緒に過ごす時間が続いていることに、幸せも感じている。

昨年8月9日に誕生した長男の成長ぶりを見守るのも日課になっているようだ。「つかまり立ちだったり、ハイハイをした瞬間に、同じ空間にいれることは本当に、あらためて幸せなことだと感じた」。13年誕生の長女、16年誕生の次女が成長する過程では、これまで直に見ることが出来なかった感動の瞬間に立ち会えているという。「開幕ができていない複雑な面もあるけれど、そういう面ではすごくうれしい」と笑顔を見せた。

自宅では自身だけでなく、子どもたちにも感染予防を徹底させているという。「手洗い、うがい、消毒。こまめにやらせていますし、他の子どもたちも本当に、こまめにやっていってほしい」と切実に願った。

この日、交流戦の中止も決まり、現状では開幕日の見通しが立たない状況が続く。「いつ開幕と言われてもいいような準備は、ちゃんとしておきたい」。一家の主として、プロ野球選手として、出来ることを尽くしていく。【木下大輔】