トリさん待ってろ! 阪神北條史也内野手(25)が18日、甲子園で自主トレを行い、昨季まで同僚だったロッテ鳥谷敬内野手(38)との日本シリーズ対決を心待ちにした。

17日の12球団代表者会議で今季の交流戦中止が決定。5月末に甲子園で予定されていたロッテ戦が流れ、鳥谷との対戦も消えた。だが、北條は球団を通じてきっぱり答えた。目指すは、日本一をかけた頂上決戦だ。

北條 まだ開幕が決まらない中ですが、シーズンが始まったら、まずは阪神がリーグ優勝するために、僕もレギュラーとしてその輪の中で活躍して、日本シリーズでトリさんに成長した姿を見せたいなと思います。

北條にとって鳥谷は憧れであり目標であり、ライバルでもあった。光星学院(青森)から12年ドラフト2位で入団した当時、鳥谷は不動の正遊撃手として君臨。北條も地道な努力でプロ4年目の16年にブレークし、シーズン中盤、一気に遊撃の座を奪った。その後は毎年、スタメン争いが激化。昨年は新人木浪の台頭もあり、北條も正遊撃手を奪いきれないまま、鳥谷が退団する形になった。

3月のロッテ移籍報道後、鳥谷に連絡を入れたという。詳細は明かさなかったが「返信くれました」とコメント。常に自分を奮い立たせてくれた先輩と日本シリーズで対決し、成長した姿を見せることができれば、最高の恩返しになる。

目標実現のためには、2年目木浪や植田らとの競争を勝ち抜く必要がある。この日はランニングやマシンを約200球打ち込むなど、約2時間汗を流した。

北條 やっと野球ができるなという気持ちと、世界中が大変な中で、こうして球団の方に施設を準備していただいて、感謝しています。

背中を追い続けた先輩の前で輝くために、努力を重ねる。【只松憲】

◆北條と鳥谷 北條は光星学院の主軸として、12年の甲子園春夏連続準Vに貢献。高校25本塁打のパンチ力を武器にポスト鳥谷候補として、12年ドラフト2位で阪神に入団した。2軍で実戦経験を積み、訪れた転機は16年。不調の鳥谷の連続試合フルイニング出場が7月下旬に667試合で途切れ、好調の北條が入れ替わる形で定位置を奪った。北條の急成長もあり、翌17年は鳥谷が三塁に転向。意地を見せ、ゴールデングラブ賞を獲得した。だが、北條は不振で83試合出場にとどまり、一本立ちのチャンスを生かせず。18年以降は植田や木浪らライバルも台頭し、8年目の今季に並々ならぬ覚悟で挑んでいる。