ソフトバンク九鬼(くき)隆平捕手(21)が25日、オンラインでの取材に応じ、コロナ禍で苦しむ高校球児を励ました。

福岡県筑後市のファーム施設で自主練習を約3時間行った後に、センバツが中止となったことに触れ「甲子園を目標にみんなやっている。それができないとなるとかわいそうでもある。でも野球人生は高校で終わるわけではないので、先を見据えて前向きに取り組んでいって欲しい」と話した。

自身は秀岳館(熊本)で高3の春夏連続で甲子園に出場し、いずれも4強までコマを進めた。そのときの監督で、現在は県岐阜商を率いる鍛治舎巧監督(68)は、今センバツ出場が決まりながら中止となっていた。

「鍛治舎監督から連絡をいただいた。向こうも大変な状況ですが、お互い頑張ろうと言ってもらいました」。

新型コロナの影響で開幕が見えないなか、ホークスOB小久保氏の動画で打撃向上も目指している。九鬼は、全国の球児を励ます意味でも、来る開幕への気持ちを高ぶらせていた。【浦田由紀夫】