日本ハムは27日、18年9月の北海道胆振東部地震で被災した厚真町の「田んぼのオーナー」を活用して昨年開始した被災地復興支援「ふぁい田!ATSUMAプロジェクト」の20年度参加者の募集を開始した。

厚真町では一般社団法人厚真町観光協会が「胆振管内最大の米どころ」をPRする目的で、07年から幌内地区の水田100区画を借りて一般の人が春の田植えと秋の稲刈りを体験し、収穫した米を受け取れる事業を実施してきた。

日本ハムは昨年よりも1区画規模を拡大して7区画700m2を借り受け、町の復興をともに後押しする「オーナー」を今年も募集する。

今年は新型コロナウイルス感染拡大のため、5月下旬に予定されていた田植え体験は中止となったが、地元農家の高橋宥悦さんご一家が育てる「ななつぼし」の新米を購入してもらうことで、厚真町を応援するプロジェクトとして実施。苗の一部は日本ハム札幌合宿所にて選手が水やりをして育てたものを使用する。

本企画は厚真町立上厚真小学校の5年生も体験学習に取り入れ、地元の主要産業である米づくりを学び、収穫後は学校給食で提供される予定。生育状況などは同小学校の児童がリポートをして、申し込んだ方たちへ情報発信していく。

その他、収穫した米は、新千歳空港内にあるカフェレストラン「FIGHTERS DINING ROSTER ~DELI&ROAST~」のほかに、北海道内各市町村や、事業体と「地域密着」、「地産地消」をテーマに連携している「センチュリーロイヤルホテル」(札幌市)との協同企画として、期間限定の復興支援メニューにも使用される。

申込期間などの詳細は球団ホームページへ。