ヤクルト・ドラフト1位奥川恭伸投手(19)が、6月中の実戦デビューへ前進した。5月31日、戸田球場で初めて打撃投手を務め、プロ入り後最速となる152キロをマークした。高校(星稜)時代の最速は158キロ。調子を上げてきた。

小川GMや橿渕スカウトグループデスクらが視察に訪れる中、内山と、ドラフト同期の長岡、武岡の3人と対戦。安打性の当たりはほぼなく、球威に押され打球はほとんどケージから出なかったという。球速も平均で150キロ前後と、高い能力を見せつけた。球団を通じ「久しぶりに打者に対して投げることが出来ました。良かったです。徐々に調子も上げていきたいと思います」とコメントした。

直球にスライダー、フォークを交え計27球を投じた。とくにフォークのキレがあり、武岡からは空振り三振を奪った。降板後には「今日はフォークがよかった」と手応えも口にしたという。今後は、コンディションを見極めながらシート打撃に登板する。6月中に、イースタン・リーグで実戦デビューする予定だ。