今年は連戦が続く日程で、各チームともある程度選手を休ませながらの戦いになるだろう。けが人が出る可能性もあり、選手層の厚さがキーポイントだといえる。阪神は、たとえば内野であれば北條、木浪など、どちらが起用されるか分からないほど競争が激しく、それはそのまま層の厚さにつながる。外国人の登録枠も拡大され、8人の外国人選手をうまく回すこともできる。

巨人は菅野と岡本、エースと4番の状態がよく、安定している。メジャー移籍した山口俊の穴埋めとして期待されたサンチェスは不安定だが、田口や戸郷らが戦力となるだろう。けがに泣かされてきた吉川尚が、今年は元気。もともと能力の高い選手で、坂本、丸とセンターラインがしっかりしている。

4位と予想した広島だが、ルーキー森下の加入は大きい。大瀬良、K・ジョンソンは安定感があり、Aクラスの目は十分ある。両リーグともに言えることだが、近年下位に低迷していたチームが力をつけてきており、力が拮抗(きっこう)してきている。(日刊スポーツ評論家)