日本プロ野球選手会は29日、選手会に加入する支配下選手(727人、外国人選手は対象外)の今季の年俸調査結果を発表した。球団別の平均年俸は、ソフトバンクが7131万円で2年ぶりに12球団トップに返り咲いた。最下位はロッテの3035万円。

3年連続日本一のソフトバンクは森、千賀らが大幅昇給。前年トップの巨人は高額年俸の阿部の引退や山口俊のメジャー移籍で2位に下がった。楽天は鈴木大、涌井、牧田らの加入で初めて3位に浮上した。ロッテは前年最下位のオリックスと3万円差だった。全球団の平均年俸は昨年から204万円増で初めて4000万円台を突破して4189万円。80年の調査開始後で最多を更新した。1億円以上は75人で前年から8人増え、全体の10・3%だった。

来季は厳しい状況にある。新型コロナウイルスの影響でレギュラーシーズンが減少し、開幕から無観客試合が続く。球団経営も悪化し、今季の年俸は削減されなかったが、オフの交渉は前途多難だ。選手会の森忠仁事務局長は「今年に限った収益は落ちているのは誰が見ても分かるが、今年だけで判断するのかも含めて。試合数は減ったが、ずっとキャンプからやってきたのもある。球団の収益も見せてもらいながら誠実に協議したい」と話した。