ロッテから2位指名を受けた明石商・中森俊介投手(18)が28日、兵庫・明石市内の同校で永野プロ・アマスカウト部長らから指名あいさつを受けた。

午後3時26分、緊張がにじむ表情で右腕は、スカウト陣の名刺を受け取った。「指名された日は実感が湧かなかったけど、こうしてあいさつに来ていただいて実感が湧いてきて早く1軍に上がって活躍したいという思いになりました」と胸を躍らせた。

球団からは「これくらいヒットして欲しい」という思いを込めて大人気アニメ・『鬼滅の刃』とコラボした11月3日発売の「鬼滅の刃マンチョコ」を手渡されて写真撮影。右腕も「だいぶ読んでますね」とこの話題に入ると急に冗舌になるほどの鬼滅ファンで、好きなキャラは猗窩座(あかざ)。試しに「鬼滅の刃マンチョコ」を一つ開封し、煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)のシールをゲット。「熱いキャラなので、このように熱いという感じになれるように」と冗談を交えて決意を口にした。

永野プロ・アマスカウト部長からも「高校生トップレベル。完成度の高さと伸びしろを評価しています。先発タイプだと思います。余力を残して投げている感じが江川さんに似ている」と大きな期待を寄せる。

ロッテの商品ではロングセラーの『パイの実』が好きという中森は「オープン戦から結果を出して早く1軍の舞台で活躍できるようにアピールしたい」と気合十分。パイの実や鬼滅のように、息の長い、愛される選手になる。

◆中森俊介(なかもり・しゅんすけ)2002年(平14)5月29日生まれ、兵庫・丹波篠山市出身。福住小2年時に多紀野球少年団で始め、篠山東中では軟式野球部、中3夏に三田ボーイズに所属。明石商では1年春からベンチ入り。1年夏から春夏計4度の甲子園に出場し、2年夏の八戸学院光星戦で、2年生投手では甲子園歴代2位の151キロをマーク。甲子園での成績は、計9試合に登板し先発は6度、救援は3度で通算6勝3敗。計62回1/3を、被安打49、奪三振56、失点19(自責16)、防御率2・31。182センチ、83キロ。右投げ左打ち。