原巨人が史上初の屈辱…日本シリーズ2年連続4連敗

  • ソフトバンクの表彰を見つめる原辰徳監督(撮影・梅根麻紀)

<SMBC日本シリーズ2020:ソフトバンク4-1巨人>◇第4戦◇25日◇ペイペイドーム

目を背けたくなるような現実を直視するしかない。セ・リーグ覇者として迎えた日本シリーズで4戦全敗。昨季からソフトバンクに8連敗。2シーズン連続の4連敗は、プロ野球史上初の屈辱になった。

3点を追う9回。ベンチで仁王立ちする原監督は、眉間に深いしわを寄せ、厳しい表情で戦況を見つめた。1死一、二塁から田中俊が見逃し三振に倒れ、代打に亀井を送る。苦楽をともにしたベテランの打球が力なく二塁手の頭上に飛ぶと、原巨人の20年シーズンが終わった。

「打線がなかなか機能しなかった。今日も1点。(第1戦から)1点、2点、0点、1点か。やっぱり攻撃型のチームという中で、攻撃が機能しなかった」

負ければシーズン終了の崖っぷちで、大幅にオーダーを変更した。クリーンアップを解体し、2番坂本、3番丸、4番岡本の「サカマルオカ」の並びを8月23日広島戦以来、3カ月ぶりに復活させた。1回は無死二塁から、坂本の左越え二塁打で今シリーズ初めて先制した。

ベンチのムードは最高潮に達したが「2点目」が遠い。無死二塁から丸が一邪飛に倒れると、後続が倒れ追加点を奪えなかった。その裏、ソフトバンク柳田の一振りで瞬時に逆転を許した。2回にも甲斐に2ランを浴びて3点差に広げられると、鉄壁なソフトバンク投手陣を打ち崩す力は備わっていなかった。

4試合で計4得点は歴代ワーストタイ。原監督は「私を含めて、コーチ、選手、まだ一回りも二回りも大きくならないといけないね。具体的にはまだ整理はついてないけど。我々は必要としているものがあるということですよ。1人1人がね」と言った。開幕が約3カ月遅れた特別なシーズンは、大きな喜びと確かな課題を残して幕を閉じた。【前田祐輔】