ソフトバンク甲斐野央投手(24)が8日、静岡出身の一般女性と結婚したことを明かした。相手は1歳上のアナウンサー系美女。新たな守るべき存在を力に変えて、右肘手術からの再起をかける。

プロ入り前から5年の交際を経てのゴールインだ。「プロにいけるかわからないくらいの選手だった自分を支えてくれた。しんどかった時期も知ってくれている」。右肘を痛め1軍登板できなかった昨年にプロポーズし、大安の今年1月2日に、甲斐野が高校時代を過ごした兵庫・姫路市内で婚姻届を提出した。「昨年はぼくが厄年で、あまりにもひどかった。気持ちも切り替えてということで、その日にしました」と、21年を再出発の1年にする意気込みだ。

プロ入り後は遠距離恋愛だったが、昨年12月に甲斐野が退寮し福岡市内で同居生活を始めた。リハビリ生活で苦しい状況の中、食事面などでも支えてもらっている。忘れられない場面がある。福岡市内でドライブ中に「ここで稼いでいかないといけないね。この町で頑張っていこう。これからよろしく」と、夫人が優しく背中を押してくれた。

この日から福岡・筑後のファーム施設でリハビリ組が始動。甲斐野は現在、はランニングやトレーニングを行っており、今月中にキャッチボールを再開できる見込みだ。「守るものもできましたので、奥さんのためにも、自分のためにももっともっと頑張っていかないといけない。活躍して周りの人を幸せにできたらと思います」。1年目にセットアッパーを務め65試合に登板し、プレミア12で日本代表にも選ばれた輝きを再び取り戻すつもりだ。