日本ハム野村佑希内野手(20)が「世代ナンバーワン」を目指す。

沖縄の離島で杉谷拳士内野手(29)らと自主トレを行っており、オンライン取材に応じた。11日には成人の日を南国で迎えた。球界ではロッテ藤原、巨人戸郷ら新成人が活躍中で「負けたくない」とライバル心を燃やした。

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若き中軸候補の野村が「世代最強」の目標を立てた。11日に自主トレ先の沖縄で成人の日を迎え、大人の扉を開いたばかり。「戸郷であったり、パ・リーグでも藤原とかどんどん試合に出ていますし、負けたくないなと思います」。知名度で先を行く同じミレニアム世代のライバルたちに対抗心を燃やし「シーズンが終わった時に同世代で1番活躍できるよう、結果で見返したい」と、意気込んだ。

年明けから、沖縄の離島で杉谷、清宮らと一緒に自主トレを行っている。高卒3年目で、初めて2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷を離れて過ごす自主トレ期間は、課題の守備を中心に基礎練習に明け暮れる。守備では「体の強さや、柔軟性がしっかりしている」と一目置く杉谷を手本に。打撃では、昨季1軍で打った時の動きの再現性を追求している。「自分のやりたいこと、やらなきゃいけないことを優先してできている」と、手応えはバッチリだ。

昨季は開幕スタメンに大抜てきも、右手小指を骨折して長期離脱。それでも出場21試合で、19安打3本塁打18打点、打率2割5分7厘という数字以上に、インパクトのある活躍を見せた。ハム党を魅了した勝負強さと長打力は、文句なし。大ブレークへの準備は整った。

野村 他を圧倒できるような成績を出したい。1軍の試合で打てることも増えたので、動きの再現性だったり、他の長所を伸ばしていきたい。打点を少しでも多く稼げれば。

まずは、2年連続の開幕スタメンを目指す。「去年は運が重なっての開幕スタメンだったので、今年は実力で勝ち取って、1軍で活躍できるように頑張りたい」。照準は開幕戦。野球の成績も知名度も、一気にライバルたちを抜き去るつもりだ。

11日に「成人の日」を迎えた日本ハム野村佑希内野手の“成人式”を、一緒に自主トレを行う杉谷拳士内野手がインスタグラム上で祝った。

お祝いの「目録写真」なるものを投稿。野村について「似ている芸能人 ソ・イングク(杉谷調べ)」「趣味 漫画(ワンピース)」「好きなキャラクターはギン」と愛ある紹介文も添え、野村は「すごく、うれしかった」と無邪気に喜んだ。

 

◆日本ハムの三塁手争い レアードの穴として期待されたビヤヌエバは成績を残せず退団。昨季は正三塁手不在の1年だった。野村のライバルとなるのは、内野すべてのポジションを守ることができる新外国人のR・ロドリゲス、育成枠から支配下登録を勝ち取った樋口、6年目横尾となりそう。正遊撃手を狙う平沼も場合によっては三塁起用の可能性がある。

◆高卒3年目でのブレーク 代表格は日米で偉大な記録を残したイチローだ。1年目に2軍で首位打者を獲得し、2年目も同3割7分1厘と非凡な才能を見せていたが、1軍に定着したのは登録名が「鈴木一朗」から「イチロー」となった3年目。シーズン210安打を放ち、MVPを獲得した。同じくメジャーリーガーとなった城島健司も、1軍に定着したのは高卒3年目。2年目を終えてわずか29試合の出場だったが、3年目は120試合に出場し15本塁打、打率3割8厘と活躍し、球宴にもファン投票で選出された。

 

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