シーズンオフ恒例「ヨネちゃんのおシャレ野球学」。野球取材歴40年超の米谷輝昭記者が、だじゃれを駆使しながら意外なデータやエピソードを紹介します。

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FA宣言した小川泰弘投手(30)がヤクルト残留を決め、プロ9年目に挑む。昨年は8月15日のDeNA戦でノーヒットノーランを達成し、5年ぶりの2ケタ10勝(8敗)を挙げた。その一方で、リーグワーストも記録した。20本の被本塁打がそれ。ちょっぴり気になる「NiziU」? 

巨人戦でよく打たれた。20本中の11本を占めた。5試合21失点のうち、17点までが本塁打によるものだった(ソロ7、2ラン×2、3ラン×2)。岡本、丸に各4本を浴びた。決まり手は「浴びせ倒し」だろう。中島、パーラ、ウィーラーにも各1本を許した。

小川のリーグ最多被本塁打は2年連続で、15、16年を加えて4度目になる。金田正一に6度、鈴木啓示に5度があり、4度の秋山登、三浦大輔に並んだ。登板の多さを表す勲章、という人がいるが、勲章よりも悔いが残る「悔い傷?」。

通算被本塁打を個人別にみても、巨人勢が目立つ。坂本が7本、丸、岡本が各6本。巨人に加わる梶谷もDeNAで6本。被弾の多い相手が並ぶが、小川は引き続きヤクルトのマウンドに立つ。「ノー弾・ライアン」を目指してもらおう。【米谷輝昭】

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