阪神ドラフト1位の佐藤輝明内野手(21=近大)にヒヤリとする場面があった。鳴尾浜で行われている新人合同自主トレで、毎年恒例の3000メートル走が行われた。グラウンドの内周を約8周半回るコースで、新人全員が参加した。佐藤輝はスタートから最後方に位置したが、次第に苦しそうな表情を見せて集団から離された。4周目を走り終わったところで腰を気にするしぐさを見せると、そのままコースアウト。トレーナーに付き添われ、途中棄権となった。

状態が心配されたが、球団は「3000メートル走の途中に腰に違和感を感じたため、大事を取って途中で回避しました」と発表。佐藤輝も球団を通じ、「走っている途中で腰に少し違和感を感じたためトレーナーさんに相談し、大事を取って抜けさせてもらいました。もうすぐキャンプも始まる大事な時期なので、ケガには気を付けてしっかり体をケアしていきたいと思います」と、前向きにコメントした。

その後は室内での打撃練習などを通常の練習メニューをこなし、大事には至らなかった模様。参加が決まっている2月1日からの1軍春季キャンプを前に、大きなアクシデントを未然に防いだ。【奥田隼人】