日本ハム清宮幸太郎内野手(21)が、宣言通りの「打ちまくり」態勢に入った。20日、巨人との練習試合(沖縄セルラー那覇)に「5番一塁」で出場し2適時打で2打点。2試合連続の複数安打&今季初打点で存在感を示した。右前腕の張りから復帰し、開幕までのテーマは「打ちまくる」。快音を重ねて猛アピールを続けていく。

   ◇   ◇   ◇

ベンチからの大拍手と「コータロー! 」の声を、心地よさそうに浴びた。清宮が5打数2安打、2打点をマーク。3回2死二塁、巨人の左腕・横川から右前適時打を放つと、9回2死二塁でも右前へダメ押しの適時打。「この前(18日紅白戦の2安打)より、しっかり、ある程度いいスイングができた」と納得した。

2試合連続マルチ安打と初打点も、快音に飢えている。この日は横尾、万波がアーチを架ける姿に刺激を受けた。「今日もたくさん本塁打が出ていたので、負けていられない」。今季初安打、初打点を刻み、残るは本塁打。金武での楽天戦を指揮し、試合後に報告を受けた栗山監督が「2本しか打っていないんだ。ダメだね」と辛口なのは、求めているものが大きい証拠だ。

4年目の飛躍へ、自らに言い聞かせるように「打ちまくらなきゃいけない」と繰り返す。持ち味の打撃での猛アピールが必須。「自分のやるべきこと、やりたいことを明確に。練習からどんどん良くなってきている」と手応えをつかみながら、結果で証明していく。

「そこ(結果)を1番大事にしている。アピールする立場なので。まだまだ打ち続けられたら」。結果にこだわり、バットで存在感を際立たせていく。【田中彩友美】