巨人のドラフト1位平内龍太投手(22=亜大)が、オープン戦初先発のマウンドに上がる。当初はFAでDeNAから加入した井納翔一投手(34)が先発予定だったが、15日の練習中に頭部を裂傷したため登板を回避。16日の中日戦に2番手で登板するはずだった平内に、先発のチャンスが巡ってきた。

この1戦は、平内にとって開幕ローテーション入りが懸かる大一番になる。現状、26日DeNA戦(東京ドーム)から30日中日戦(バンテリンドーム)へと続く開幕ローテーションは菅野と戸郷が内定済みで、今村とサンチェスはほぼ確定のランプがともる。井納は負傷箇所の回復次第にはなるが、問題がなければ当然入ってくるだろう。残るローテの座は「1」。平内は高橋、この日に2番手で登板予定の畠と残る1枠を奪い合うことになる。

9日のソフトバンク戦では2番手で登板して2回2安打3四球で2失点と、日本一の打線に屈した。この試合を含め、オープン戦は残り4試合。アピールの場がなくなってきた中、思わぬ形で初先発の権利を得た。16日の中日戦後、宮本投手チーフコーチは「明日は6番目の椅子を(畠と)2人で争ってもらわないといけないですし、下から(高橋)優貴もにらみつけているだろうし、ベテランの野上も分かりませんよ。明日は2人で投げ切れればね、2人ともチャンスはあると思う。あとは最後、内容までしっかり見極めていきたいと思います」と期待を込めた。今後のプロ人生を左右すると言っても過言ではないマウンドで、結果を残せるか-。ドラフト1位平内の、意地を見たい。【浜本卓也】