楽天岡島豪郎外野手(31)が、攻守で“躍動”した。4月30日、楽天生命パークでのロッテ7回戦に「6番右翼」で3戦ぶりのスタメン出場。1点を追う2回の第1打席。カウント2-2の5球目、ロッテ先発左腕・中村稔の内角直球をすくい上げ、この日チーム初安打の中前打を放つ。続く7番内田の打席内で18年以来となる盗塁を記録すると、8番辰己の適時遊撃失策で二塁から生還。同点のホームを踏んだ。チームはその後、連続適時失策で逆転した。

反撃ムードを作った岡島の勢いは止まらない。3回2死一、二塁。一打逆転の場面でロッテ井上が打った飛球は右翼後方を襲った。一塁側から三塁側へ強風が吹く中、タイミング良く後方に跳び、フェンスにぶつかりながら好捕。複数失点を防いで、スタンドから拍手が送られた。

岡島は4月10日に今季初1軍昇格。ここまで14試合に出場し、6試合連続安打や18年以来の本塁打をマーク。8回には右適時打を放つなど、バットで好調を維持する。桜が散った4月のラストゲームで輝きを見せた背番号27が、新緑の5月、杜(もり)の都・仙台でさらに輝く。【相沢孔志】