オリックス、ついに首位! オリックスが14年7月25日以来、7年ぶり首位に立った。1ゲーム差だった楽天に勝利し、同率での首位に。11年8~9月以来10年ぶり8連勝で、一気に順位を上げた。96年以来25年ぶりリーグVも視界に入った。

“新人王バトル”にも勝利した。先発したオリックス宮城大弥投手(19)が8回5安打無失点でリーグトップタイの7勝目をマーク。楽天早川とは前回に投げ合った4月4日楽天戦(楽天生命パーク)で、8回無失点と堂々の投球で19歳宮城に軍配。今回も白星で早川に“2連勝”。ライバルの成績は「ちょこちょこ」とチェックするが、球宴ファン投票中間発表の1位は「チェックしてない。え、本当ですか? 怖いです…」と声を震わせる愛されキャラ。

ダントツの得票数は期待の大きさの象徴だ。01年生まれ、ロッテ佐々木朗やヤクルト奥川ら逸材ぞろいの世代。宮城は新人王について「できれば取りたい」と意欲も見せる。

この日は19日の先発マウンドが雨で流れ、プロ初のスライド登板。「たくさん睡眠を取りたい」と言っていた左腕は、マウンドで元気いっぱいの姿を見せた。

テンポの良い投球を心掛ける。「できれば守備を短く、打撃を長くしてもらいたい」と野手陣にも気遣う。打線は6回に3得点。勝負ありだった。

昨年末に強く記した「新人王」-。迷わずペンを走らせた目標は、現実味を帯びてきた。【真柴健】