前半戦を極度の打撃不振で終えたソフトバンク今宮健太内野手(30)が19日、五輪中断期間の「変身」を誓った。

福岡・筑後市のファーム施設で行われた全体練習。午後からサブ球場の両翼ポール間を10往復、大粒の汗をしたたらせながら走った。

今宮 前半戦はまったくチームのためにできなかった。こういう期間があることをプラスに考えてしっかり徹底してやりたい。

3月26日の開幕戦では、初回に1号先制2ランを放ち快勝に貢献。開幕3連戦で4長打を放つなど、好調なスタートダッシュを決めたが、2カード目のオリックス3連戦からパタリと快音が止まった。4月1日に打率が1割台に落ち込み、2割台に戻ったのは前半最終6連戦。3カ月以上も低空飛行が続いた。

今宮 上半身が強くて、(打撃で体の)開きが早くなったり、上体だけで打撃をしてしまう。しっかり下半身と上半身のバランスで打てるようにしたい。

悩み続けた日々に終止符を打つために、この中断期間は貴重な時間となる。小久保ヘッドや打撃コーチの助言も聞き入れ、「(後半戦は)使いやすい選手になりたい」と、打撃向上に取り組む意気込みだ。フォーム修正に向け、下半身の強化メニューも組んだ。4キロほど落ちた体重も、筋力トレーニングを中心に回復させるプランだ。

今宮 『ザ・トレーニング』という形で、しっかりと鍛え上げて、強くしていきたい。

今月15日で30歳になった。若手の台頭や故障者の復帰など、後半戦はチーム内のサバイバルも激化する。 

今宮 この先は1年1年が勝負。しっかり競争していきたい。

プロ12年目の男が、ひと夏の変身に懸けている。【佐竹英治】

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