楽天オコエ瑠偉外野手(23)が侍ジャパンを相手に存在感を示した。

「2番中堅」で今季初の1軍戦出場。第1打席は空振り三振。3点を追う4回1死の第2打席、日本代表の2番手森下の148キロ直球を捉え左中間を破る二塁打を放った。続く茂木の打席で2球の暴投で三塁へ進塁。茂木の犠飛で生還した。

1点を追う6回1死満塁では空振り三振。同点の7回1死二塁では強い当たりの一ゴロに倒れ、4打数1安打とした。久々の1軍出場を終え「1年半ぶりぐらいに楽天生命パークのポジションについて、ちょっと戸惑ったところもあったんですけど、ほとんどがそつなくこなせて良かったと思います。高ぶりはなく、すごく落ち着いていい気持ち構えで今日を迎えられた」と汗をぬぐった。

昨季は自身初の1軍出場なし。「去年1年間は正直言ってそんなに野球もしてなかった期間で、精神的にもちょっと参っていた。周りのヘイトとかを気にしすぎていた部分もあると思いますし、精神面的に1番自分と向き合っていたと思いますね」。

今年は2月26日に左手関節TFCC縫合術を受け、6月30日2軍ヤクルト戦で実戦復帰。前日の2軍ロッテ戦で4打数2安打とするなど、ここまで9試合に出場し、28打数11安打、打率3割9分3厘と好成績を残し、この日1軍に今季初合流した。「いろいろ思うところというか、ここに来るまでけっこう大変だった。メディアの風当たりとかもなかなかいいものではなく、本当精神的にも結構きつい期間でしたけど、ここからはしっかり野球で結果を出してという気持ち構え。ここからもまだまだ大変なことが続くんだろうなと思うので、その壁にぶち当たる度に頑張っていきたいです」と力を込めた。

▽石井GM兼監督(侍ジャパンに勝利し) 勝った負けたはどっちでもいい。失礼のない戦いができた。(楽天から侍ジャパンの浅村が適時打で)いい餞別(せんべつ)をあげられたんじゃないかなと思います。

▽早川(先発し6月20日以来の実戦登板で3回4安打3失点) 空振りがほしいタイミングで取れないところがトップチームの強さだと感じました。(同僚の侍ジャパン浅村に適時打を許し)同じチームでよかったと思います。

▽ディクソン(8回の決勝打を含む4打数3安打2打点の活躍) 自分の打てる球を狙っていた。時間を有意義に使えていますし、状態は非常にいい。後半戦も今日みたいに打つことができれば