昨季沢村賞に輝いたオリックス山本由伸投手(23)が、今季限りで勇退する宮内オーナーに日本一を誓った。88年に就任し、昨年25年ぶりのリーグ優勝を果たし一区切りついたとして21日に退任発表があったばかり。山本は「本当にすごく野球が好きな方なので(昨年)優勝したら心から喜んでくださった。また喜んでいただけるように精いっぱいやっていきたい」とやる気をみせた。

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宮内オーナーからはナインに日本一指令が出ており、エースとして「連覇できるように頑張りたい。(日本一が)最高の結果だと思うのでベストを尽くしたい」と決意。リーグ優勝時に同オーナーを胴上げできたのも思い出。「野球が好きで、選手のこともすごく思ってくれている。やりやすい環境の中でずっとできているので、本当にありがたいです」。感謝の思いを込めてもう1度、宙に舞ってもらうつもりだ。

昨年の山本は15連勝を記録し18勝5敗、防御率1・39、206奪三振で最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、勝率第1位の「投手4冠」。満足せず年始から自主トレに励み、すでに傾斜を使った投球も始めた。「強いボールも投げられていますし、しっかり動けている。今の段階ではすごく良い。投げられる準備はできています」。勇退に花を添えるパフォーマンスを整えている。【真柴健】