ソフトバンク東浜巨投手(31)が、史上84人目、通算95度目となるノーヒットノーランを達成した。完全試合で達成したロッテ佐々木朗希投手(20)に次ぐ今季2人目。9回を97球で抑え、100球未満の完封「マダックス」も達成した。

さかのぼること約8時間前、海の向こうアメリカではエンゼルス大谷翔平投手(27)の同僚、リード・デトマーズ投手(22)がレイズ戦で球団最年少でのノーヒットノーランを達成した。ただ、日本時間では同じ11日だが、現地米国では10日の試合だった。

日本とメジャーで“同日”に無安打無得点が出たのは過去に1度、1957年にあった。メジャーでは8月20日(日本時間21日)にボブ・キーガン(Wソックス)がセネタース戦で無安打無得点、日本では8月21日に金田正一(国鉄)が中日戦で完全試合を達成している。実に65年ぶり2度目のことだった。

 

▼東浜が今年の4月10日佐々木朗(ロッテ=完全試合)以来、プロ野球84人目、95度目のノーヒットノーランを達成した。ソフトバンクでは南海時代の43年5月26日別所、19年9月6日千賀に次いで3人目。東浜の投球数は97球。100球未満でノーヒットノーランは06年9月16日山本昌(中日=97球)以来となり、パ・リーグでは90年4月25日柴田(日本ハム=94球)以来、32年ぶり。東浜は四球の走者を2人出したが、ともに次打者を併殺で仕留めて残塁が0。完全試合を除き、27人で終わった残塁0のノーヒットノーランは71年8月19日藤本(広島=四球2人)73年6月16日高橋直(日拓=四球1人)90年4月25日柴田(四球1人)に次いで4人目だ。

 

▼5月までにノーヒットノーランが2人以上は12年4月6日前田健(広島)と5月30日杉内(巨人)以来7度目。内訳は1リーグ時代に2度、セ、パで1人ずつが3度、セで2人が1度で、パ・リーグで5月までに2人は初めてになる。

 

【関連表】過去のノーヒットノーラン達成者一覧