粘投実らず。広島森下暢仁投手(25)が阪神19回戦(甲子園)で6回5安打2四球も無失点に抑えた。試合前から雨が降り出す悪天候の中、阪神先発青柳と白熱した投手戦を演じた。ほぼ完璧な立ち上がりから中盤はピンチの連続。それでも要所を締めて、最後までチームの勝利のために右腕を振った。3番手ターリーが8回に決勝弾を浴びて、チームの連勝はストップ。3位阪神とのゲーム差が2.5に広がった。
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1イニング29球を要しても、耐えた。森下は雨が降り出した6回、球数がかさんだ。先頭近本の四球から二盗で無死二塁のピンチを招いた。それでも佐藤、大山を連続三振に切ると、2死一、二塁から代打マルテを高めチェンジアップで空を切らせた。阪神青柳との白熱した投手戦。6回104球を投げ抜き、無失点と1歩も引かなかった。
「もう抑えるしかないと思っていたので、しっかりとアウトを取れて良かったです」
序盤を少ない球数で滑り出したからこそ、6回に慎重を期す投球ができた。序盤3回までは1安打の立ち上がりも、中盤は得点圏に走者を進めた。4回は1死一、三塁。5回は2死一、二塁と、3イニング続いたピンチで踏ん張った。「アウトを取らないといけない打者でアウトを取れていない。投手に2本打たれている。ランナーためて、球数も増えている。もっと長いイニングを投げられるようにゲームを作れたら」。青柳より早い6回降板に思わず首をひねった。
反省は投球だけではない。5回1死一、三塁での打席ではスクイズに失敗(捕ゴロ)。大きな得点機を逃し「自分がミスして流れというのも変わってしまうので1つ1つのプレーを大事にやりたいと思います」と、9番目の打者として反省を忘れなかった。
6回5安打2四球で無失点に切り抜けるも、チームは敗れた。0-0の8回に3番手ターリーが大山に決勝弾を被弾。佐々岡監督は「1発は絶対に避けないといけない。慎重にいってほしかった」と振り返った。投手戦は1球の失投が試合を決めた。復帰したばかりのセットアッパー矢崎がウエスタン・リーグを含め連投だったことが響いた。連勝が止まり、3位阪神とは2・ゲーム差に広がった。【前原淳】
○…1番から7番まで左打者を並べた青柳対策は奏功しなかった。3回までわずか1安打。5回は1死一、三塁からスクイズを失敗するなど、4、5回と先頭打者が安打で出塁した流れを生かせなかった。7回まで4安打。8回以降は中継ぎの前に無安打に終わり、今季12度目のゼロ封負けを喫した。佐々岡監督は「投手はよく頑張っていた。今日は打線でしょう。(青柳は)ここ何試合か、ちょっと球自体は荒れていたけど、今日は力もあった。なかなか攻略しづらい」とうなだれた。
▽広島朝山打撃コーチ(左打者を並べた打線に)「今日の(青柳の)制球力は良かった。どうしても、右打者には食い込んでくるツーシームと曲がり幅がでかいスライダーは難しい。左打者が何とかするというのが、青柳に対しての鉄則。森下には点を取ってあげられなくて申し訳ない」。
○…発熱で離脱していた秋山が1軍に復帰した。28日から練習を再開し、前日29日は休日返上で野間らとマツダスタジアムで調整。臨戦態勢を整えた。「自分なりに体のチェックをするところとか、動きの確認はできたので、そこは良かった」。3カードぶりの戦列復帰。1軍復帰即先発は見送られ、ベンチスタート。最後まで出場機会は訪れなかった。
▽広島ターリー(8回2死から大山に決勝ソロを被弾)「3ボールと、カウントを悪くしてしまったのが問題。次の球は狙われるので厳しいところに投げないといけなかったが、振り抜かれてしまった」



