4番が逆転劇へ導いた。巨人中田が願った。「もう行ってくれ」。1点を追う5回1死一、二塁。DeNA平田の内角低め145キロ速球を振り切った。「少し詰まっていたので届いてくれてうれしかった」と左中間席の最前列に持って行った。決勝の19号3ランは今季3度目の2戦連発となった。

逆転勝利の裏にはこの男がいる。4点差以上の逆転勝利は今季3度目で、いずれも本塁打を放っている。5月14日の中日戦では7回に決勝のグランドスラム。7月18日のヤクルト戦では2ランを含む3安打で勝利に導いた。そしてこの日も勝負どころでの1発。「『1点1点返していこう』という声が上がっていましたし、最後まで諦めない気持ちはあったと思います」とナインの思いをバットに乗せた。

プロ15年目にしてスタイルもシフトチェンジ。追い込まれてからは長打を狙わず、状況に応じた打撃を心がける。「新しいですね。はっきり言って。練習ではできる限り窮屈に打つようにしています」と8月上旬からは若手選手に混じって早出練習に参加。逆方向への打撃をひたすら繰り返してきた。「バットコントロールだとか、技術は僕にはない。どんどん積極性を出していくのが僕のスタイル。今はそれが前面に出ているのかなと思います」。“不屈打線”の中心に中田がいる。【小早川宗一郎】

▽巨人中田(入院中の長嶋茂雄終身名誉監督について)「どういう状況なのかは僕らには入ってこないので分からないですけど、本当にみんなが心配していると思います」

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