西武は13日、松井稼頭央ヘッドコーチ(46)が新監督に就任すると発表した。関係者によると、2年契約という。18日に会見する。

PL学園から93年にドラフト3位で西武入団し、02年にはトリプルスリーを達成するなど日米通算2705安打のスター。すでに就任要請を受諾していた。奥村球団社長は「選手としての実績はもちろん、コーチ経験が豊富であること。辻監督のもとヘッドコーチとして選手を指導し、選手、課題を的確に把握しており、チームが目指す『常勝』と『育成』という点において監督として最もふさわしい人材」と説明した。

「常勝」再建のかじ取り役となれるよう経験を積んできた。今季はヘッドコーチとして、辻監督を支えた。スタメンも決め、ベンチワークも任された。在任6年で2度のリーグ制覇含む5度のAクラスに入った辻監督から、指揮に必要なものを吸収してきた。

「育成」を花開かせる経験も備える。18年に西武で現役引退し、翌19年から3年間、2軍監督を務めた。育成を任され、若手の潜在能力も熟知する。

昨季の最下位から今季は投手陣が整備された。一方で打線は迫力を欠き、山川頼りの感は否めなかった。チーム打率2割2分9厘はリーグ最下位。看板の打線の立て直しも期待される。

【関連記事】西武ニュース一覧