オリックスの宇田川優希投手(23)が連続三振でピンチを脱した。

1点リードの5回。先発の山岡泰輔投手(27)が1死から1番塩見に中越え三塁打を許して降板。無失点ながら2番手の宇田川がマウンドに上がった。

1死三塁と犠飛も許されない場面。「早くから行くかもしれないと言われていて、心の準備はできていた」と動じなかった。2番の山崎にはフルカウントからフォークで空振り三振。続く山田に対しても1ボール2ストライクからフォークを投げ込み見逃し三振を奪った。

若月健矢捕手(27)もワンバウンドのフォークを止めるなど、体を張って三塁走者の生還を阻止。中嶋聡監督(53)の思い切った継投に宇田川が2者連続三振で応え、同点のピンチを脱した。「『行くよ』って言われてからすぐだったので、そこで焦らず投げられたのがよかったかな」と好投の要因を振り返った。

2イニング目の6回に1死一、三塁とピンチを招いたが、「1軍上がってから何回かピンチはあったと思うんですけど、何回か抑えることができた。それが自信につながったので、今日も焦らず、ピンチでも自分のピッチングできた」と今シーズンの経験を生かした。

宇田川は仙台大から20年育成ドラフト3位で入団した2年目右腕。今年7月28日に支配下入り、7月31日には1軍昇格した。9月8日にはプロ初勝利をつかむなど、レギュラーシーズンでは19試合で防御率0・81とブレークを果たした。