ともに球界を代表する“異質なコンビ”が沖縄の中学生のハートをわしづかみした。巨人原辰徳監督(64)が「ファンケルキッズベースボール」の特別授業のゲストとして那覇市立城北中学校を訪問した。全校生徒の前に一緒に登壇したのは今季パ・リーグの本塁打&打点の2冠王の西武山川穂高内野手(31)だった。山川は同中学出身で16年ぶり“凱旋(がいせん)”となった。
原監督は隣に座る山川の印象を問われ「見ての通り。明るくて人懐っこい。野球に対してはすごく努力する。外国人選手に負けないパワーがある。みんなの憧れですよ。今日、山川くんとこういう場を楽しみに来ました」とにっこり。早くも来季の交流戦での対戦に「4打席あったら1本は必ず打たせます」とリップサービスした。一方、山川は「緊張しています」と名将を前に背筋を伸ばしつつも「今季の交流戦は巨人戦だけホームランを打てなかった。来年の対戦はいい打撃をしたい」とニヤリ。
児童からの質問コーナーでは互いのキャリアと個性が垣間見えた。「ここまで壁に当たったことはあるのか。また、そのときはどう克服してきたのか」との問いに熱弁を振るった。
山川 壁に当たったことがありすぎて…。ぶち当たることしかないのよ。今31歳でも寝られなかったり、打てない打席が続くと寝られない。ホームランを打ってる時もアドレナリンが出て寝られない。でも、やっぱり乗り越えるためには練習するしかないと思います。時間が解決することに身を任せすぎると、次の壁を乗り越える時に進化ができない。苦しいことに立ち向かっていく。どうせ苦しいんだから。これを超えたときに進化できるように。
原監督 壁というか失敗というか、そういうものを壁とか失敗と思わずにね。みんなが平等なのは未来ですね。終わった時間というのは反省もあるだろうし、成功もある。我々に平等に与えられているのは未来であり次の時間。いかに時間を大事に使えるか。迷うことも悪いことではない。ただ、未来予想図は自分で描くべきだと。それが時間が経過して変わったとしてもね。多少の壁、挫折は当たり前のように思った方が正しい。それよりも、次にどうしようか。次への、明日へのステップですよ。自分で未来予想図を描くことがすごく大事。
沖縄の中学生が2人のスターを言葉に耳を傾け、大きな夢へのスタートを切った。



