中日根尾昂投手(22)が12日、ナゴヤ球場屋内練習場のブルペンで23球の本格投球を行った。投手転向後、初の春季キャンプに向けて早くもエンジン全開だ。

途中からボールを受けた正捕手木下が何度もうなり声をあげた。ナゴヤ球場では初めてだが、今年に入って4度目のブルペンという根尾のストレートは確かな進化を感じさせる。木下の「去年より捕手に向かってボールが来ていた」との証言が今オフの成果を示した。

先発ローテーション入りを目指して今オフは米国のトレーニング施設「ドライブライン」と鳥取「ワールドウィング」に足を運び、総合的な強化に取り組んだ。「モデルチェンジというか、再現性は高まってきているかなと。体の軸を意識している。ボールの質とかを見てもらえれば変わっているのかと思います」と確かな手応えを口にした。

投手として迎える初のキャンプでは2月11日に予定されている韓国サムスンとの「開幕戦先発」も視野に入れている。「アピールする立場の人は全員、そこに向けて準備してきてると思う。ぼくもその1人なのでしっかり準備して向かいたい」。開幕ローテ入りへまずは「キャンプ開幕投手」に照準を定めた。

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