高卒3年目のヤクルト内山壮真捕手(20)が、WBC捕手相手に正捕手争いを挑む。リーグ3連覇を目指す扇の要は現時点で中村だが「遠慮なく開幕からやっていく」と力強く言った。

昨季は中村の半分以下の36試合だったスタメンマスクを、今季は70試合に伸ばす。売りは長打力だ。今月の松山合同自主トレではスイングスピードのアップに重点を置き「良い状態」と納得の表情。キャンプでは「正確性と率を上げる練習に移行する」と計画的だ。

4本塁打だった昨季を大きく上回る「15本が目標」と高みを見据える。優勝に導ける理想の捕手像は「(元ヤクルト)古田さんや巨人の阿部さんのように打てるキャッチャーになりたい」。身長171センチと大きくはないが「ホームランを打てるところを高津監督に買ってもらっている。ここを伸ばせれば試合でたくさん使ってもらえると思う」と長打へのこだわりがある。

リード面も貪欲に勉強中だ。松山自主トレではチームメートの中村、古賀以外に日本ハム伏見、ロッテ松川、阪神坂本ら多くの捕手が集結。日本シリーズ第2戦、内山壮が本塁打を放った打席の配球を題材に議論もした。「本当に勉強になった。知識が増えた」。乾いたスポンジのように、打撃もリードも吸収し続ける。【三須一紀】

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