ロッテが佐藤都志也捕手(25)のバックスクリーン右への代打ソロなどで、DeNAに競り勝った。5-4と1点差に迫られた7回表1死、今季の対外試合1号だ。佐々木朗希投手(21)と吉井理人監督(57)が侍ジャパン合宿のためにチームを離れた最初の一戦での勝利。佐藤都は「僕が打ったところで何もないと思いますけれど、朗希には頑張ってほしい気持ちはある。(19年ドラフト入団の)同期として世界と戦うってなかなかないと思うので、お土産話を期待して待っています」とエール弾でもあった。

捕手の定位置争いでも大きな一発だった。松川、田村らと競争となるが「下半身からいって、最終的にバットが遅れて出てくるスイング。2ストライクで変化球が頭にあった中で、追い込まれた状況でまっすぐを打てたということは、すごい自信になりました」とオフから取り組んできた打撃に手応えも得た。一塁や三塁も守る機会も与えられているのは、吉井監督から打力を信頼されている表れでもある。

8回裏に度重なる失策で一挙3失点し、7-7の同点に追いつかれた。だが、9回表1死一、二塁から「7番一塁」で先発フル出場した福田光輝内野手(25)の右越え3ランで勝ち越した。佐藤都も「監督はいてもいなくても、雰囲気が変わっていない。そういう雰囲気が出来ているのは良い傾向だと思う」とチーム力のアップを感じていた。【鎌田直秀】

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